やっぱりわたし、ボロい建物が大好き!!!
今年のGWは役場庁舎移転作業があり、あんまり休みがないのだが、なかなかいい日々を過ごしている実感がある。
5月3日、昼前に作業は落ち着きわたしの課は解散となったので、チャンスは今しかないと思い、カメラをたがいで役場旧庁舎の4階へ向かった。階段を昇っているそれだけで次々と目に入ってくるタイルの剥がれた床や、ボロボロの壁、階数を示すレトロな数字、クソ汚い窓。ドキドキしてくる。
部屋名から中のボロボロさから何から大好きな「青年の部屋」、あまりまじまじと見たことがなかった財政の部屋、書庫と化した大ホール、ステージ裏、天井の崩壊具合が最高な器具庫・・・4階のロマンはすさまじいものがある。こんな建物が壊されてしまうなんてもったいない。記録写真を残さなきゃ、という思いで撮影を開始したものの、大好きな器具庫でエモさが爆発してしまい、あまりの美しさに完全に趣味の写真を撮りまくってしまった。
4階からさらに上に階段が伸びていたので、え?屋上?と思って昇ってみた。わたし来たことないんじゃないかな。屋上へと続く扉が軽く開いて外が見えていた。扉が大きく開いてしまわないようにドアノブと手すりはPPロープで縛られており、割れたガラスはガムテープで保護されていた。閉じも開きもしない扉、エモすぎである。何枚も写真を撮ってしまった。興奮する。
階段を降りる。無造作に置かれてある一日市盆踊りのものかと思われる灯籠の骨組みなど、いとをかし。目に映るあらゆるものが心をくすぐりいちいち立ち止まってしまうのだが、一応作業だと自分に言い聞かせて、テンポ良く行くべくがんばった。
3階。そもそも存在を知らず立ち入ったことのなかった奥の部屋を撮影、その部屋からのぞく3階事務室はまた違った表情で、天井からぶらさがっているコンセントの挿し口がエモエモであることに気付かされる。撮っててドキドキする。この感じ久しぶり。
朽ち果てた部屋で今年の干支の木工品が異彩を放っている。タイムスリップ感。
その後も「成人講座室」や旧図書館、教育委員会などそれぞれ味のある部屋がわたしを魅了する。現役のときよりも移転作業後のすっからかんな感じが廃墟感を強くしていてとても刺さる。こんなに廃墟っぽいのにエレベーターには電源が入っており、誰かが乗ったのかゴイーンと音を立てている。不思議な感じ。
2階は女子トイレの扉の補修が痛々しすぎてエモい。なにがどう困ってこう補修するに至ったのかな。
窓から見える景色もいちいち良い。この50年でだいぶ街並みも変わったんだろうな。
帰宅して撮った写真をゆっくり見てみた。めちゃくちゃ良い。一瞬「わたし写真うますぎね?」と思ったけど被写体が良いだけだったわ。でもすごくエモくて見れば見るほどうっとりしてしまって、ものすごい満足感を感じた。心臓のあたりがぽかぽかする感じ。「好き」という感情。